バチカン市国の公用語

バチカン市国の公用語

バチカンは、国で公用語というのを特に定めていません。

しかし、一定の法則があるようで、それに従って複数の言語が話されています。

バチカンにある教皇庁では、公式文書にはラテン語、会話ではイタリア語が
主流になっていて、文語と口語でその言語を使い分けています。

そして、バチカン国内に住む人々に一般の人はおらず、必ず教会に属している
(教皇や修道女・修道士など)か、若しくは治安を守るスイス衛兵たちです。

カトリック教会の総本山があるというだけのことはあり、その教会関係者の
国籍も様々であるが故の複数言語が使われ、またスイスという国が4ヶ国語
(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)を公用語にしているので、
スイス衛兵の中にも様々な言語を話す人たちがいます。

ですから、日常会話において、その公用語を明確に「これだ」と記すのは
難しいのですが、スイス衛兵は、命令が下される時、任務遂行の時には、
ドイツ語を使います。

バチカン市国の公式ホームページは、英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、
スペイン語の5ヶ国語に対応していて、教皇庁のホームページには、ラテン語と
ポルトガル語のページもあります。

単一民族の国である私たちは、1ヶ国語という公用語で全ての日常生活をこなしますが、
バチカンは世界中のカトリック教徒が集う場所であり、その特性が言語の多様さを見ても
はっきりわかると思います。