サンマリノ共和国の経済状態
サンマリノは、国土61キロ平方メートルの小国で、独力で経済を維持することは
ほぼ不可能です。
そこで、世界で生き残るために、経済の面ではあらゆる工夫と努力をしています。
その一つが、イタリアとの間に結ばれている関税同盟です。
サンマリノはイタリア国内にある国ということで、イタリアとの関係が最も重要に
なってきます。
イタリアとの間で親密な友好関係を築くことで、サンマリノ経済が潤うといっても
過言ではありません。
サンマリノとイタリアの間では、貿易における制限は殆どありません。
その輸入する品物の種類や数に制限がないので、自国で生産できないものに関しては、
全面的にイタリアからの輸入に頼ることになります。
その中でも、特にサンマリノ国民に重要なのは、食料品とエネルギー資源です。
サンマリノにとってイタリアは巨大マーケットを持ち、更にそのマーケットに直接
アクセスできるという利点を持っていることも、この同盟関係によるメリットです。
しかし、近年イタリアの経済状況が最悪な状態になり、その影響を最も受けている
国の一つが、サンマリノです。
イタリア経済に依存していれば、その影響を直接的に受けることは避けられないのです。
そこで、現在では、国の中心産業である観光業での収入がとても重要になってきています。