マルタ共和国の公用語

マルタ共和国の公用語

マルタ共和国は、植民地支配の影響で、時代によって公用語が様々に変化しましたが、現在公用語と
定められているのは、マルタ語と英語で、イタリアが植民地支配をしていた1934年までの公用語は、
イタリア語に定められていました。

また、公用語の指定はありませんが、現在でも多くの人がイタリア語を話し、またかなりの人が
フランス語も話します。

これら合計4カ国語がどれだけの人に話されているかというと、

マルタ語 → ほぼ100%
英語 → 80%
イタリア語 → 66%
フランス語 → 17%

です。

つまり、国民の大多数が最低2カ国語を話し、その中でもかなりの割合で4カ国語を話す人がいる
ということになります。

私たちには、英語やフランス語などの知識は多少ありますが、マルタ語というのがどういうものかは、
全く知らないのではないかと思います。

マルタ語は、言うまでもなくマルタ共和国で主に使われる言語ですが、その語彙の多くは、イタリア語や
シチリア語(シチリア島民の話す言葉)から影響を受けているほか、フランス語の影響も大きくあるといい、
その中でも特に大きく影響しているのは、南イタリアの方言だと言われています。

マルタのテレビでは、イタリア語の番組、英語の番組など、マルタ語の番組というふうに、放送内容に
よって言語が違い、特に統一されたテレビにおける言語というのはないようです。