教皇選出選挙(コンクラーベ)

バチカン市国の教皇選出選挙(コンクラーベ)

バチカン市国の国家元首はローマ法王であり、イコール全世界のカトリック教徒の
リーダーということにもなります。

そのような神々しい立場に誰が就くのか、つまり、どのようにローマ法王が
選出されるかについてですが、ローマ法王選出には独自の教皇選出システム、
別名「コンクラーベ」というものがあります。

これは簡単に言うと、システィーナ礼拝堂のとある一室に枢機卿(最高位の
聖職者のこと)が集まり、次期教皇を選出するための選挙を行うことです。

この選挙では、全体の2/3の投票数を獲得した聖職者が教皇に選出されるのですが、
2/3に至らない場合は、何度でも選挙をやり直します。

選挙をやる時間帯は決まっており、午前2回、午後2回です。

事前に投票日程がわかっていることから、選挙結果はその都度、公の場所で知らせます。

システィーナ礼拝堂にある煙突から煙を出すのです。

その煙が黒い場合は再選挙、白い煙が上がり、サン・ピエトロ広場の鐘が鳴らされると、
それは教皇が選出されたことを意味します。

一番新しいコンクラーベ、つまり、ベネディクト16世が選出された時のことを
おさらいすると、ヨハネパウロ2世(前教皇)の逝去後、約2週間が経過した頃に
コンクラーベが開始され、2日目の午後、4度目の選挙後に白い煙が上ったとの
ことです。

これは、過去のコンクラーベの中でもかなり早いスピードでの選出であったそうです。