世界最古の共和国「サンマリノ共和国」
サンマリノは、世界最古の共和国と言われています。
現在の大統領の立場の国家元首を国に置いたのは301年のことで、1700年以上、
共和制国家を維持した国は、ほかにはありません。
また、小国でありながら、独立状態を維持し続けた、珍しい国でもあります。
現在まで続く歴史の中で、常に小国家は大国に侵略され、吸収されるのが
当たり前だからです。
では、何故このようなミニ国家が独立の状態を維持できたのでしょうか?
その理由は、大きく二つあると言われています。
まず、国がある、その地形によるものです。
サンマリノは、国全体が山岳地帯にあります。
そして、山頂に城壁を築くことで国防体制が万全に整い、侵略されにくい基盤を
作っているのです。
この山岳地帯という地形が、独立維持に大きく貢献しているものと思われます。
それともう一つは、その独自の政治システムです。
サンマリノでは、世界情勢に合わせて、その政治システムを柔軟に変えてきました。
また、国家元首の任期は半年と極端に短いものになっていて、これは、一人の
国家元首が長く国を支配して、独裁政権になることを防ぐためです。
しかも、半年ごとに国家元首が変わるということを長年システム化しているので、
国のトップが変わったからといって情勢が乱れることもありません。
こういった地形の利点と国民の賢さで、現在でも独立国家という立場を
維持しているのです。