サンマリノ共和国の観光事業
サンマリノには豊富な観光資源があり、常に世界中から観光客が集まってきます。
国そのものが世界遺産になっていて、世界最古の共和国であるだけに、歴史的建造物や
古い町並みには一見の価値があります。
そういった観光資源のほかに観光客を最も惹きつけるのは、タックス・ヘイヴンである
ということです。
つまり、サンマリノはショッピングの街でもあるのです。
また、基本的な税率が低く設定されていることで、外国の企業がサンマリノに進出を果たす、
若しくはサンマリノに重要な拠点を置くというケースがあります。
サンマリノは、観光事業に幅を持たせるための工夫も多く行っています。
まず、入国スタンプの発行です。
通常私たちが海外に行き入国審査を通ると、もれなく入国スタンプを押してもらえます。
ところがサンマリノには入国審査がないので、パスポートに入国の記録が残らないのです。
そのため、わざわざ入国スタンプを押してもらいたいという人は、1ユーロを支払う必要があり、
実はこれも重要な観光収入になっています。
サンマリノは「来ること自体が魅力」になることをアピールしています。
ですから、切手収集に向く美しい切手やコイン、絵葉書など「サンマリノ」という
名の入ったグッズは最も大きな売れ筋です。
また、ご当地グルメの中では、ワインとチーズが最も有名で、観光客相手に売上を
伸ばしています。