タックス・ヘイヴン

ミニ国家の特色 タックス・ヘイヴン(Tax Haven)

ミニ国家は、その国土の狭さ故に多くの産業を持つことができず、
経済活動において非常に不利な立場を強いられています。

そこで、経済活動を活発にするために、「タックス・ヘイヴン」を
導入している国が非常に多くあります。

ヨーロッパのミニ国家を見てみても、モナコ、サンマリノ、リヒテンシュタイン、
アンドラでタックス・ヘイヴンが設けられており、ミニ国家というものを定義する
一つの特徴を形成しています。

タックス・ヘイヴンとは、「タックス(Tax=税金)」と「ヘイヴン(避難所、
安全な場所という意味)」から成り立つ言葉で、簡単に言うと、免税事業を
展開する場所のことです。

この免税システムは、まさに小国家が考案し、実施を始めました。

元々は貿易・物流事業によって国の活性化を図る趣旨で免税を促進してきましたが、
現在では、若者たちの購買意欲を満たす「買い物天国」という特色が強くなって
いるようです。

国全体で、空港にある「免税店」のようなシステムを持っていれば、
若い日本人女性も好んで訪れるということは想像に難くないでしょう。

ですから、免税事業は結果的に、観光客誘致にも繋がっています。

タックス・ヘイヴンにより、物流の拠点が生まれるだけでなく、
他国から多くの人が出入国をするので、コミュニケーションの
大切な地点にもなり、国の活性化には欠かせない事業になっています。