リヒテンシュタイン公国の概要
リヒテンシュタインは、二重内陸国です。
二重内陸国とは、国境を接する国々にも海がなく、海に出るまでに最低1カ国を越境しなければならない
国のことで、世界ではリヒテンシュタインとウズベキスタンの2カ国だけです。
このため、リゾート施設も少ないのですが、観光業は非常に盛んで、国の主な収益を形成する産業の一つに
なっています。
その古い町並みも魅力の一つですが、リヒテンシュタインは、世界で最も美しい切手を発行する国としても有名で、
お土産としても大変人気があります。
リヒテンシュタインは、スイスと非常に関係の深い国です。スイスとは関税同盟、通貨同盟を結んでおり、
郵便事業と電話の制度はスイスと共通になっています。
リヒテンシュタインの利益代表になっているのがスイスです。
国民は、その殆どがドイツ系で、ドイツ語が公用語になります。
ミニ国家に多く見られる多民族国家とは完全に異なるということです。
ですから、公用語のドイツ語以外はあまり話されておらず、そういう意味では国際色が豊かとはいえないのかも
しれません。
これも、個性的な国の成り立ち故の特徴とも呼べるのでしょう。
リヒテンシュタインでは国家元首の財政の豊かさが極端に目立ち、経済的に完全に自立してしまっていますが、
だからといって怠慢な国民性という噂なく、医療や精密機械などの重要産業を柱として、国の発展のために
一人一人が尽力している印象です。